たかたろうの米国株投資

米国株投資や日頃の気づきなどのログ

米国株 今後の戦略(今だからこそホニャララ銘柄?)

 

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ここ最近の米国株式市場は上値が重い展開が続いています。

この先の景況も踏まえて、どのように臨むのがよいのでしょうか。 

 

 

 米国株が低調

2018年4月は、以下のとおり米国株が上昇してもおかしくない状況でした。
1)北朝鮮地政学リスク低下
2)米中の貿易戦争の懸念低下
3)トランプ減税による堅調な米国企業決算

ですが、年初来からの株価はあまりよいとは言えないです。

 

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引用:http://www.sectorspdr.com

 

今年になってからのセクター別騰落率を見ると、情報技術、一般消費財、エネルギーを除いて、それ以外すべて下がっています。S&P500インデックスも年初来だとまだマイナスです。

一般消費財が健闘しているのはアマゾンの影響が大きいのでしょう。

 

好材料(と考えてもよいもの)が出てきても株価が下がり、少しの悪材料で大きく売られる地合いになってきています。

一番の理由と考えられるのは、金利上昇による投資家心理の悪化です。悪化と言いましたが、あくまで株式に対するセンチメントの話であり、わざわざリスクをとって株式に投資しなくても、債券で十分な金利が得られるのであればそれで十分という考えにシフトしているのです。

 

私を含め株式投資を主体とする投資家は、今一度自分の置かれた環境と今後の投資スタイルを見直す時期に差し掛かっています。

今、とりあえず思いつくオプションは以下のいずれかです。

 

プランA)株式投資を継続(Buy & Hold)

プランB)株式投資を継続(ディフェンシブへシフト)

プランC)アセット配分見直し(株式の一部を債券へ)

プランD)アセット配分見直し(株式の一部を現金へ)

 

 

プランA)株式投資を継続(Buy & Hold)

インデックス型のETFや、長期保有で独自の投資戦略を持つ方であれば、現在保有するETF、個別株を保持、継続的に買増しする戦略がとれそうです。短期的(今後1-2年)はある程度の下落を許容できる場合、この選択で問題ないでしょう。また、毎月コツコツと積立投資をしている場合は、今後も動じることなく継続していくのがよいと考えます。

 

プランB)株式投資を継続(ディフェンシブへシフト)

今日、書きたかったテーマはこちらです。

自分自身の投資スタイルがインデックスETFと個別株のハイブリッドでおこなっていますが、正直なところ、まだ投資を再開してから1年も経っていない状況の中で、どのように今後の投資スタイルを続けていこうか思い悩んでいます。

気がついたら、投資していたら投資元本が1000万円の大台に近づいてきたということもあります。(そこそこボラ高めな相場が続くと、ジェットコースター気分になってきています)

本音を言えば、VTIやSPY,VOO,IVVなどのインデックスETFへの投資が、費用対効果(費用には、自分自身が投資のために費やす時間も含みます)でベストではないかと思うことが、ここ最近あります。

というのも、残業が毎月80時間近くかれこれ1年以上続いてきたため、せめて休みの日は家族との時間を大切に過ごそうと思うようになりました。個別株を選定するための調査(財務諸表や決算説明資料を読むこと)自体は、好きなので何も苦ではないのですが、いかんせん時間が足りなすぎるなぁと最近つくづく思うのです。

ですが、好きなことは睡眠時間を削ってでもやってきたタイプの人間ですので、自分の気が済むまでは続けていこうかなと。

話がそれました。

 

こちらは、JPモルガン・アセット・マネジメントが四半期毎に公開しているGuide to the Marketsの資料です。景況感の水準と方向により4つにクラス分けをしたときの各セクターのリターンを示します。現在は、ちょうど「左上」から「右上」にシフトしてきたところです。おそらく今年の後半から来年にかけて「右下」へ、その後は景況感が50を下回る状況(いわゆる不況)にシフトしていきます。

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現在のISM製造業景況感指数はこちら。

 

 

 

以下のグラフは、 景気循環に合わせて景気敏感セクターとディフェンシブ・セクターを交互に入れ替えて投資をおこなうと、そうしなかった場合(不動産を除く全セクター)と比較したものです。

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この資料はアクティブ運用がパッシブ運用よりパフォーマンスに優れていることを説明しているものですが、私個人としては少し作為的だなと感じてしまいます。

というのは、景気敏感セクターとディフェンシブ・セクターのスイッチングを、ピンポイントで毎回のようにベストのタイミングでおこなった前提によるものです。

ですが、一般的な個人投資家であれば、よほどの強運か、よほど経済動向に精通していないとベストのタイミングでは切り替えできないでしょう。

さらにそれを監視して実際に切り替えをするのは少なからず手間と労力が必要となり、よほどのことがない限り、このパフォーマンスはベスト・エフォートであって、約束されたものではないのです。判断を誤れば、むしろ全セクター投資(インデックス)よりも負けることもあるでしょうし。

ということで、このプランは、マーケットと向き合うのが大好き、ボラティリティ大好き、投資自体が趣味といった玄人向けの戦略だと言えそうです。

 

プランC)アセット配分見直し(株式の一部を債券へ)

もしポートフォリオのほとんどを株式が占めているのであれば、その株式の一部(景気敏感株)を売って、債券に投資するというのも手です。

こちらの資料は、2007年6月末(サブプライム・ショック直前)の高値で投資を開始した(不運な?)投資家をモデルとしたときに、100%株式投資していた場合と、株式:債券に50%づつ分散投資していた場合のトータルリターンを示しています。

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株式100%の場合のドローダウン(下落率)がどう見ても凄まじいです。

単位リスクあたりのリターンを比較してみても、分散投資した方が(リスクに対して)効率がよいことが分かります。

ほんの少しでもリターンを取るためにどこまでのリスクをとることができるかは、個人の置かれた状況(年齢、投資額、リスク許容度など)により異なりますが、損(含み損)が耐えられない方は、債券への分散投資を検討する時期にきています。

個人的に難しいと感じるのは、債券投資のノウハウが少ないこと。金利が一番高くなったときに、長期債券に投資するのがよいとされますが、今は生債券ではなく債券ETF(総合債券ETFのBNDやAGG、もしくは長期債券ETFのVCLT、BLV)がありますからそれで代用すればよいと思います。あとはタイミングですね。金利上昇局面で債券を買っても値下がりしていきますので、もうしばらくの間は様子見が必要そうです。

 

プランD)アセット配分見直し(株式の一部を現金へ)

リスク許容度がかなり低い投資家であれば、今のうちにマーケットから一時的に避難するのもよいでしょう。もちろんすべての株式を売却する必要はないと考えますが、全ての株式を売却して様子見を決め込むこともできます。

 

まとめ

自分自身の資産配分や投資先を見直す必要があると考え、今回この記事を起こしました。私のポートフォリオは元々ディフェンシブ寄りではあるので、大幅に投資先を見直すつもりはないのですが、やはり定期的に見直しをすることは大切なことだと感じます。

遠い未来を予見することはできませんが、近い将来に起こり得ることを過去の歴史から学び、それに対してどのように対処するのかを事前に確認しておくことが肝要です。

次回のテーマは、いわゆるディフェンシブ銘柄の中でも生活必需品セクターにフォーカスを当てていこうと思います。(そうです。今一番売られているセクターですよね)

 

引用元

以下の資料を引用、参考にさせていただきました。3ヶ月に一回、データとグラフを利用してマーケットや経済動向のトレンドを解説してくれます。80ページ以上のスライドがありますが、興味があるところだけ拾い読みするだけでも十分に価値があると思います。まだ見たことがない方、興味がある方は是非下記サイトから閲覧してみてください。

 

JPモルガン・アセット・マネジメント(株)

Market Insights > Guide to the Markets

https://www.jpmorganasset.co.jp

 

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