バカでも稼げる「米国株」高配当投資
たかたろうです。
今さらですが、日本一アンチの多い「米国株」ブロガー バフェット太郎氏の『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』を拝読させていただきました。
なぜ今更?遅っ!というツッコミへの補足を・・・
- 地元の書店に発売日当日に行く→取り扱ってない
- わざわざ取り寄せしてまで読むほどでもないか・・・
- その後、Amazonで売り上げ上位にランクイン → 欠品中
- わざわざ入荷待ちまでして読むほどでもないか・・・
- その後、別の機会でまた地元の書店へ。書店内の在庫検索で1冊だけ在庫Hit!→お!売り場へ→売り切れ直後 Oh!
- 縁がなかったということで・・・
- お盆に実家に帰省。たまたま立ち寄った書店においてあった→思わず購入
ええ、最初からずっと読みたくて読みたくて仕方なかったんです。くやしいのうwww
自分なりに良かったところ、残念だったところを列挙してみようと思います。
よかったところ
読みやすい
とにかく読みやすかったです。米国株投資を始めようとしている人(特に若い世代の人)に明確にターゲットを絞り込んでおり、イントロの漫画(バフェット太郎かっこよすぎだろ!)とか、口語調の文面で煽りながら読者をぐいぐい引き込んでくれます。
名著のエッセンスを凝縮
「ウォール街のランダム・ウォーカー」、「敗者のゲーム」、「株式投資の未来」、「MarketHack流世界一わかりやすい米国株投資の技法」など米国株投資の古典、優良書の難解な部分を取り去り、その旨味、エッセンスだけを凝縮しています。(連続増配中の銘柄への投資、銘柄分散、時間分散、配当再投資など)
ローリスク、かつ再現性が高い方法を具体的に紹介している
文面は煽り調ですが、内容はいたって手堅い投資手法を一貫して推してくれます。長期投資を前提にすれば、絶対に負けないと断言できます。
- 日本や中国、ヨーロッパではなく米国一極
- 債券ではなく株式
- 米国企業はその多くがグローバル企業で、それに該当する銘柄に投資
- 配当を出してくれる銘柄(IT関連などのグロース株ではない)
- 一気に値上がり、値下がりしない銘柄
- 営業CFが安定している(本業がしっかり儲けを出している)
- 配当が毎年着実に増えている銘柄(連続増配)
- それらを複数(8-16銘柄)に分散して投資
- 一定のルール(毎月、半年、年1回とか)で機械的に永続して投資(時間分散)
残念だったところ
帯を見て勘違いしてしまう人がいるかもしれない
本の内容ではないのですが、帯に記載されているキャッチコピー「英語力ゼロ 知識ゼロ でも10万円からスタート 月3分のチェックで2年で1000万円!」
実際に毎月10万円、2年間で年利6%で計算してみました。
結果はこちら。
積立かんたんシミュレーション | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券
うーん、1000万円には届きません。
ちなみに、毎月の積立が50万円なら届きますです、はい。
投資経験のある方なら、毎月10万円積立したとしても(これはこれで結構がんばっている金額かと)、さすがに2年で1000万円はないやろwww とすぐにわかりますが、投資初心者の若年層の方とかは、自分も1000万円ヒャッハーwww とか言って信じてしまう人もいるかも知れません。
帯の内容はベフェット太郎氏本人の実際の事実を述べたものだと思いますので、虚偽や誇張があってけしからんと言っているわけではありません。
ただし、本の帯は、書店で購入する人であればほぼ間違いなく見るところ。
最初からハードルを上げたり、勘違いさせてから、後で読者にがっかりさせてしまうと、せっかくの良書を陥れてしまうのでないかと危惧したところです(余計な心配でしたらご容赦ください)。