たかたろうの米国株投資

米国株投資や日頃の気づきなどのログ

投資スタイルの変更(選択と集中)

 

 

仕事がとても忙しくなってきて、市場やブログ更新どころではない日々が続いていました。少しだけ落ち着いてきたので、近況を記録するとともに投資スタイルの変更についてお話しします。

 まず、現在の相場、これからの未来をいろいろと考えた結果、高配当株の配当再投資をベースにしたスタイルを変えてみようと思います。

 以下に、どのように考えたか、そして具体的に何をどのようにするかを記載しておきます。なお、これは、現在進行系もしくはこれからの実際の自身の投資行動を計画するものですが、この記事を読まれた方にその内容をお勧めするものでは決してありません。

 

結論

さきに結論を言います。

自分のポートフォリオを大きく見直して、主に下記2つのETFに集中投資しようと思います。

1)VOO(バンガード S&P500 ETF

  またはVTI(バンガード米国トータル・ストック・マーケット)

2)VGT(バンガード 情報技術セクター ETF

 

ポートフォリオ イメージ

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なぜ、そのように考えたかを以下に述べていきます。

 

 

 

きっかけ

 米国の株式市場において、ベンチマーク(S&P500)をアウトパフォームする(し続ける)ことがいかに困難であるか、個別株投資をしている方であればすぐに理解するところでしょう。プロのファンドマネージャでさえそれが困難であると過去の実績が証明しています。

株式投資を再開したばかりの3ヶ月前の私は、「大丈夫、やれるはず」と何の根拠もない自信、ほんのわずかな経験と知識を頼りに市場へと再度、参加しました。しかし現実はそんなに甘くはありませんでした。当然の結果です。

 

これほどの上昇相場ですので、さすがに含み損にはなっていませんが、ベンチマークを想定以上にアンダーパフォームしているにつけ、自分がいかに傲慢で無知であったかを思い知るにはよい期間でした。高い授業料を払わずに済んだどころか、お小遣いをもらってそれを経験させてもらったのですから感謝しなければいけません。

  

この3ヶ月の米国株投資で学んだこと

たった3ヶ月でしたが、投資を再開して、色々と感じるものがありました。

20代と30代、ほぼ仕事だけにだけ時間を費やしてきた人生において、投資という趣味を見つけ、それに関する書籍やブログを見たり、自分の投資戦略やポートフォリオをいろいろと考えること、そしてよい悪いも含めてすべて自分に直接結果が戻ってくるところは、とても楽しくやりがいを感じています。

この期間は投資もさることながら、たくさんの投資家ブロガーのサイトや書籍を読んで、投資の考え方や知りうる範囲でのトレンドを伺い知る事ができました。何よりも、自分自身で投資を再開することで、様々な気づきや体験がありました。

 

箇条書きにすると

・これだけの強気相場であっても、個別株投資は損失が発生する(実際にした)

 今、一部のブログ界隈で流行っているクソダサい銘柄(ある意味での当たり銘柄)を自分も引き当てた!

・ディフェンシブ、高配当株であっても、個別株のボラティリティは想定より大きい(売られるものは売られ続け、買われるものは買われ続ける)

・情報技術セクターへの投資をしている者とそうでない者の差が大きい(私はVisaだけ、全体での4%程度の比重で少なめだった)

・S&P500のセクター別に見て、情報技術(と金融)は大きいウェイトを占めている

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参考:Morningstarより  SPY(S&P500インデックスETF)におけるセクター別の比重  

 

 

・個別銘柄の株式購入を銘柄、時期で分散しようとしたとき、手数料コストが無視できない(私の現在の資金力での相対的にという意味で)

・私のNISA投資枠、子供達のJr.NISA枠では、ETFの買い付け手数料コストがゼロだが、個別投資は手数料が必要

・トータルリターン(株価値上がりによるキャピタルゲイン、配当金によるインカムゲイン)をあまり意識できていない(配当偏重になっていた。どちらも同じゲインであり、今のところは私の中での優劣、優先はない)

・そもそも、私には個別銘柄の選定眼やバリュー投資を行えるだけの知識と経験が備わっていない(もっと早く気付けYO)

金利の上昇は緩やかに続き、市場は楽観モードに突入。バブルかと言われれば、やや割高感があるが、一部銘柄を除き業績の裏付けがある。

・高配当株投資における、配当金から引かれてしまう税金がもったいない。

・私の口座だけでなく、子供達の口座の配当金再投資は意外と手間である。(ETF配当金の再投資を証券会社が自動でおこなうサービスを早く実現してください・・・) 

 

 

 

これから先の予測(誰にでも何となく想像できる未来)

将来、どの個別株がイケてくるか、ポジティブサプライズを出すか(もしくはその逆に裏切ってくれるのか)について、私には予想できません。多くの投資家や、経営者自身であっても5年先、10年先、そしてそれ以上のことを正確に予測することは不可能です。

しかし、何となくであっても、これから先の世の中がどう変化しようとしているのかについて、我々はTVやWebなどから知ることができます。

 

日本においては

・労働者人口が減り、超高齢化社会となる

・給与における社会保険料率(年金、健康保険料など)は年々引き上げられる

・デフレを克服するのは困難、金利が上がらず銀行の預金による資産形成は不可能

・投資する人としない人の格差は広がる一方である

 

世界のトレンド

・AI(人工知能)により世の中が変わろうとしている

・IoT(あやゆる物がネットワークにつながる)による革新的なサービスの誕生

・自動運転技術、電気自動車が大衆化(もちろん車もIoTによりネットワークに組み込まれる)

ブロックチェーンによる金融、BtoBオペレーションの変革(FinTech)

・上記はいずれも情報技術の継続的な発展、事業化が必要不可欠

・情報技術のイノベーターは常に米国から生まれ、これからもそうである可能性が高い

 

前提と制約

投資は、その人の考え方、家族構成、投資資金、投資を開始する年齢や期間、その他収入(キャッシュフロー)有無、許容度などにより前提や制約が異なります。

そのため、投資をする人ごとに最適解は異なります。

私の場合の条件を整理すると

・給与収入があるうちは、余剰資金は100%株式(債券0%)

  投資をしないという選択肢はもはや私の中にはありません。

  そして、日本株絶好調ですが、そんなの関係なし。米国株でいきます。

・投資に回せる余剰資金(妻が許容する資金)が、想定よりも小さい。

  当初500万円程度からのスタート

  以降は給与からの積立分のみ(想定では年200万円程度)

・NISA枠、こども達のJr.NISA枠で年間300万円以上の課税免除枠がある。

 ETF買い付け手数料が無料。 

 

 で、どうするか 

上記のことから、投資方針、ポートフォリオの見直しをしようと考えました。

 

前提条件、現状、将来の予測をもとに、個別銘柄で当たりを引こうと考えるのは止める。

NISA枠での手数料が無料となるETFを投資の中心にする。

トータルリターンでは、これまで同様にこれからも情報技術セクターがS&P500をアウトパフォームすると考える。

 

私の考え方自体にバイアス(都合のよい解釈や矛盾)があることも想定し、投資戦略としては以下のようにします。

 

1)15年から20年の期間(給与収入フローの継続中)において、トータルリターンの最大化を目指す(今まではインカムゲイン優先だった)

2)S&P500インデックスETF + セクター:情報技術ETF  によりベンチマークをアウトパフォームすることを目指す(資金比率は1:2から2:3程度を予定) 

3)出口戦略として期間後半からは、段階的にインカムゲインの投資方針に移行する

 

 

暴落への考え方

 

これだけの強気相場が続いているときこそ、慎重にかつ計画的に投資をすべきだと考えます。すでに市場は過熱気味なのは間違いないですが、それがいつまで続くかは不明です。当面は、このフィーバーを浮かれることなく、冷静にそして機械的に買い増ししていきます。天井は半年先、1年先、はたまた、3年以上先か、それは分かりませんが、少しばかりの冷却期間は間も無くやってきそうな気がしています。

そういうつもりで投資に臨むようにしていきます。

 

仮に想定外の有事(天災や戦争、テロなど)が発生すれば、たちまち市場はリスクオフの動きと円高により、相当規模の資産が目減りすると考えています。

その際は、個別株は言うまでもなく、VTIやVOOなどのインデックスETFも相当のダメージを食らうことは容易に想像ができます。

 

一方で、暴落が5年も10年も続くことがないことは過去の歴史から明らかです。

ということで、暴落に対しては、キャッシュ比率を機会損失として自分が許容可能な範囲で高めることで対応します。(投資可能額の10%-20%規模。それとは別に教育資金、年金資産を保持しています。重要なのは、暴落でも冷静でいられる程度の投資額に抑えること。夜も寝られないぐらいドキドキするのは心にも体にもよくありません)

 

まとめると、セクターや、銘柄選定での暴落に対するヘッジや軽減措置はとらず、資産減少をまともにくらう戦略(もはや戦略でも何でもない)をとることとします。

暴落時に買い向かうためのキャッシュを常備します。 

 

今後について

もし数年後、情報技術セクターのETFがクソまみれになったら

そのときは、クソダサい投資家「VGT太郎」に改名しようと思います。

 

グッドラック。

 

 

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