たかたろうの米国株投資

米国株投資や日頃の気づきなどのログ

2018年のドル円為替について

f:id:toushinogakko:20171216121351j:plain

 

2017年も残りわずかとなりました。

 米国、日本など世界の各株式市場では、それほど大きな波乱もなく、無事に年末を迎えられそうです。(11月末にNASDAQ市場でちょっとした波乱がありましたが・・)

 

2017年のドル円為替相場を振り返ってみると、およそ1ドル108円から114円のボックス相場を形成し、押し目で円をドルに変えて、米国株投資するというスタンスで臨む戦略が取りやすかったように思います。

 

f:id:toushinogakko:20171216121442p:plain

 

私が米国株投資を始めたのが9月は、ちょうどボックス下限の円高のタイミングであったため、今振り返ってみると大変幸運なことであったといえます。

ですが、幸運なときもあれば、想定外で不幸に見舞われることも、やはり想定しておく必要があります。

 

言っていることが矛盾しているようですが、想定外といっても為替に限って言えば円安円高のどちらかに(予想を超えて)振れることが想定外なことなので、そのときにどのように行動するかをあらかじめ決めておくとよい、そういうお話です。

 

為替の予想は、さまざまな書籍やWebサイトでも目にしますが、本当に予測が難しくプロのアナリストでも、言っていることが真逆であることが少なくありません。

 現に、いくつかのアナリスト予想を確認しましたが、2018年は、1ドル120円に向かって円安になるという方もいれば、100-105円の円高になると予想している方もいます。

 経済動向を日々分析しているプロの方ですら、予想が割れるような事象に対して、一般の個人投資家が予想することはできないと考えた方がよさそうです。

 

アナリストがそうするように、その根拠となる前提条件を確認し、その前提の続く限りは、一定の行動基準を持って投資に臨んだ方が、その場その場で判断するよりもブレがなく、かつ行動の意思決定を迅速におこなうことができるはずです。

 

 

現時点でのCMEの投機筋の円買いポジションの残高とドル円為替チャートです。

f:id:toushinogakko:20171216124437p:plain

 左側の目盛り(棒グラフ)が投機筋の円買いポジション。マイナスであれば売りポジションであり、将来的な円の買い手(つまり円高を誘発する要因)です。右メモリがドル円為替チャートです。

 

www.oanda.com

 

 

私が考える為替相場に対する前提シナリオとそれに対する行動基準は、以下のとおりです。

 

■前提シナリオ

・米国のインフレ率は緩やかに上がるため、金利も緩やかに上昇する。

・そのため、ドルは日本円に対して買われやすいが、高金利新興国通貨の方が引き続き買われる。(2018年末へ緩やかな円安ドル高の持続。116-120円近辺を目指す動きか)

・ただし、投機筋の円売りポジションがかなり高くなっているため、有事の際のリスクオフで一気に円高ポジションに傾く可能性がある。

 

■行動基準

・継続的(ほぼ毎月)の投資では、円安の押し目(一時的な円高局面)を狙ってドル転。

・ただし、正確に押し目を狙うことは困難であるため、あまり考え過ぎないこと。

・有事の際には、一気に円高、かつ株安になることが想定され、一定のキャッシュポジションを保持。

・1ドル105-108円付近、あるいはそれ以上に円高に振れた場合は、キャッシュを段階的にドル転する。

 

 

あくまで、現時点での私の考えをまとめただけですが、予想が困難な事象(何かしらのリスクを内包するもの)に対してのリスクマネジメントを事前に見える形にしておくことは大切なことです。

 

上記にもし加筆するとすれば、各リスク(予測不能な出来事)に対して、その予兆を捉えることが可能か、もし可能であるならば、どのようにそれを捕捉できるのかを明確にして監視するのがよいでしょう。

 

例えば、上記CMEの円買い(売り)ポジションの推移を監視するなどは、為替の動く予兆の1つと言えます。

 

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村